行き過ぎ(2026/6/22)

 

 

 

AI起債に「バブルリスク」、熱狂が行き過ぎを助長-マン・グループ】

 

 

 

【中古マンション価格、頭打ち? 都心で行き過ぎた投資、揺り戻しか】

 

 

 

【円安の投機主導と「行き過ぎ」懸念】

 

 

 

 

 

上記のニュースにもあるように、最近は、ありとあらゆる方面で「行き過ぎ」が目立っています。

そのような中、まずは「ビッグマック指数」に着目してみます。

 

 

 

ところで、「ビッグマック指数」とは「同じモノは同じ値段で買えるはず」という「購買力平価説」が基になっており、毎年、イギリスの経済誌『エコノミスト』が発表しています。

世界の多くの国で購入できるマクドナルドのハンバーガー(ビッグマック)の価格を比較することで、「適正な」為替レートを算出しようというものになります。

 

 

 

 

 

【日本だと約450円のハンバーガーがスイスだと1200円以上マクドナルドのビックマック指数が示す子どもにも理解できる「世界経済」と「通貨の概念」】

 

 

 

 

 

上記は昨年のニュースですが、今年発表されたものによると、日本ではビッグマック1個の値段が480円で、スイスでは9.08ドル(約1464円)、米国では6.12ドル(約986円)となっています。

 

 

 

ここで、「同じモノは同じ値段で買えるはずだ」という考え方(購買力平価説、ビッグマック指数)からは、「現在の1ドル=161.26円という為替レートは、1ドル=78.43円(480÷6.12ドル)に向かって修正されていくべきではないか?」ということになります。

いずれにせよ、このことからも推察できるように、現在の円安は「行き過ぎ」です。

 

 

 

ちなみに、今年の「ビッグマック指数」における1位はスイスで、そんなスイスの「一人当たりGDP(国内総生産)」は126,177ドル(約2035万円)です。

一方で、日本の「一人当たりGDP(国内総生産)」は35,703ドル(約576万円)です。

 

 

 

つまり、「一人当たりGDP(国内総生産)」の比較からも分かるように、スイス人の方が日本人よりも稼いでいると言えます。

また、そんなスイスの人口は912万人なので、スイスのGDPは「126,177ドル×912万人」で、約1.15兆ドル(約185兆円)となります。

 

 

 

さらに、このことを踏まえた上で以下のニュースです。

 

 

 

 

 

【マスク氏、世界初の「1兆ドル長者」に 資産規模はスイスGDPに匹敵】

 

 

 

 

 

先日、イーロン・マスク氏(世界一の大富豪、実業家)率いる米宇宙企業「スペースX」がナスダック市場に上場しましたが、これによって、マスク氏は史上初の「トリリオネア(1兆ドル長者)」となり、その資産額は前述のスイスのGDPにほぼ匹敵する規模となったのです。

 

 

 

ちなみに、株式投資には、有名な「靴磨きの少年」の話がありますが、普段、株式投資に無縁な層にまで投資話が広がると要警戒と判断される中で、「スペースX」の上場に際しては、ずいぶんと、この手の話があったようです。

 

 

 

そして、記事では、マスク氏の資産(11000億ドル)について、「スイスのGDPにほぼ匹敵」「1秒ごとに1ドルをもらい続けた場合、34900年かかる」「1ドル札を横に並べていくと太陽(地球の約109倍)を39周できる」と説明されていました。

一方で、記事にはありませんでしたが、日本(人口12281万人)の「税収2.1年分」にも匹敵する金額です。

 

 

 

マスク氏が世界一の大富豪であることは確かでしょうが、あくまでもマスク氏は「1人の個人」ですから、さすがに「行き過ぎ」ではないでしょうか?

一方で、日経平均株価も「行き過ぎ」です。

 

 

 

 

 

【「実感ない」「うれしい」 株価7万円台、反応さまざま―東京】

 

 

 

【日経平均株価、一時史上初の7万円突破 米イラン合意追い風に】

 

 

 

 

 

現在の日経平均株価は1980年代のバブル絶頂の頃の「約2倍」にもなっており、投資している人にとっては喜ばしいかもしれませんが、先日の日銀による「生活意識に関するアンケート調査」で示されたように、現在の暮らし向きについて「ゆとりがなくなってきた」という回答が「過半数」もあったのが日本の実態です。

したがって、「株上昇の実感ない」「実体経済から乖離」というのが、現在の日経平均株価の真相であり、やはり「行き過ぎ」でしょう。

 

 

 

そして、日経平均株価が7万円を突破する「きっかけ」となった「米イラン合意」ですが、以下のニュースは無視できません。

 

 

 

 

 

【トランプ氏がイランとの合意は近いと主張した回数、「37回」】

 

 

 

 

 

上記は米CNNのニュースで、トランプ米大統領がイランとの停戦を発表してから2カ月あまりが過ぎましたが、合意は近いと主張した回数が「37回」もあったとのことです。

一方で、別の報道では「40回」とするものもあります。

 

 

 

これまでの経緯では、合意は近いと主張したかと思えば、そのたびに交渉は先送りされ、現実には軍事衝突が繰り返されてきたからこその「37回」や「40回」なのですが、相場の方は「合意」を理由に、毎回のように株や金が買われるわけです。

そして、今回も「そうなった」というわけです。

なんだか狂っていないでしょうか?

 

 

 

しかも、重要なことですが、米国とイランが合意したところで、イスラエルも合意しなければ和平にはならない中で、イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ米大統領のイランとの和平案に従わないとし、必要と判断次第でイランを攻撃すると述べていることです。

 

 

 

いずれにせよ、冒頭で述べたように、最近は、ありとあらゆる方面で「行き過ぎ」が目立っていますが、大事なことは「本当に信用できますか?」ということだと思います。

 

 

 

 

相場は引き続き、要警戒のスタンスを維持して取り組んでいきましょう。