トランプ批判が止みません。
「トランプ関税はデタラメ」「トランプは狂っている」「トランプは嘘つき」・・・と、世界中で批判が止まない状況が続いています。
特に、トランプ関税で痛手を受ける人たちからは強烈な批判の声がたくさん出ています。
その一方で、「トランプ頑張れ」と支持する人たちも世界中にはたくさんいます。
ところで、以前から一貫してトランプ批判をしている人たちには、ある「視点」が抜け落ちているように思います。
それは以下のような「視点」です。
(トランプ氏は政界入り以降、少なくとも4回の暗殺未遂事件に遭遇)
・2025年のフォーブス世界長者番付で、トランプ氏は700位にランクインしており、すでに十分に金持ちであるのに、なぜ、トランプ氏は命を狙われても大統領をやるのか?
・今年で79歳になり、リタイアしてもいい年齢なのに、なぜ、トランプ氏は命を狙われても大統領をやるのか?
・ディープステート(隠れた権力、国民が選挙で選んでもいない官僚や民間人、既得権益)が、これまでに「やってきた」とされることを本当に理解しているのか?
このような「視点」で考えますと、答えは一つだと思います。
それは、「トランプ氏は、米国を良くしたいという思いがあるから大統領をやる」ということでしょう。
ただし、個人的に、トランプ米大統領が「正義の味方」だとは思いません。
実際、米有力紙のワシントン・ポストの社説でも「トランプ氏は大統領というよりマフィアのボスのようだ」と批判されており、個人的にも同意できます。
また、ウォール・ストリート・ジャーナルでも【トランプ氏、過去にマフィア関係者との取引も】と報じられたことがあります。
さらに、1990年代初頭に実在した日本人ギャンブラー・柏木昭男(かしわぎ あきお)氏が、米国のカジノでトランプ氏と対決し、トランプ氏に勝利したのですが、その後、柏木氏が山梨県の自宅で惨殺された事件では、現在でも多くの謎が残されています。
ですので、個人的にはトランプ米大統領が「マフィア体質」であるのは否定できないと思っているのですが、ただの品行方正な人格者ではないからこそ、「ディープステート一掃の公約」を実現できる可能性があると思っています。
では、そんなディープステートが、これまでに「やってきた」とされることには、どのようなことがあるでしょうか?
・戦争の誘発と継続(「軍産複合体」の利益のために仕組まれている、戦争が経済的ビジネスとなっている)
・政治家の暗殺やクーデターの裏工作(ケネディ大統領暗殺、ウクライナのマイダン革命など)
・メディアの検閲(報道の自由度ランキングで米国は55位)
・司法の武器化(トランプ氏は膨大な数の訴訟を起こされた)
・新型コロナウイルスとワクチン政策(トランプ政権は、医療委員会・医学雑誌・大手製薬会社の共謀を訴追するためにRICO法による調査を開始することにした)
・金融・経済の支配(イーロン・マスク氏をはじめ、決して少なくない人たちがFRB廃止を主張)
・不法移民の流入を促進(民主党が、不法移民を票田として利用)
・コオロギ食の推進(SDGsの隠れた支配戦略として、庶民には虫を、支配層には牛肉を)
ちなみに、日本のディープステートとして、世間で認識されていることには、以下のようなことがあります。
・官僚機構の強大な権限(特に財務省は、「予算配分=国の命運」を握っており、政治家よりも影響力が強いとされる)
・検察・警察・司法の政治利用(有罪率99%以上と、逮捕されたらほぼ有罪という裁判制度が、実質的に検察に強大な権限を与えている)
・記者クラブ制度と大手メディアの癒着(報道の自由度ランキングで日本は70位)
・経団連や大企業の影響(政策決定や法案成立に強い影響を持つ)
さて、まだ他にもたくさんのディープステート関連の情報はあるでしょうが、いずれにせよ、トランプ批判を聞くにあたっては、上記のようなことも同時に意識した方がよいと思います。
そして、前述のように、トランプ氏は、米国を良くしたいという思いがあるから大統領をやるということで、まさに公約の通り、現在のトランプ米大統領は「ディープステート一掃」を念頭に動いていると思います。
実際、ヘッジファンドの帝王と呼ばれるレイ・ダリオ氏も、トランプ政権を「ディープステートを倒し新たな秩序をつくるための政府」と述べていますので、その通りなのでしょう。
したがって、「新たな秩序をつくる」=「革命」=「トランプ革命」ということで、相場においても、この点は十分に意識した方がよいと思います。
また、現実は朝令暮改の「トランプ関税」ということで、相場の乱高下も必至と思われます。
ロング(買い建て)の高値掴み・ショート(売り建て)の安値掴みに気を付けて、引き続き慎重に取り組んでいきましょう。