「異なる2つの見方」を示したいと思います。
まず、相場の世界に「キャリートレード」という用語があります。
意味としては、金利の低い通貨で資金調達して、金利の高い通貨で運用して利ザヤを稼ぐ手法のことです。
特に円で資金調達をおこなう場合を「円キャリートレード」といいます。
「円キャリートレード」は、機関投資家・ヘッジファンド等が低金利の円などの通貨で資金調達し、それをドルに換えて、金利の高い米国債等で運用し、金利差収入を獲得します。
そんな「円キャリートレード」が加速すると、円が売られやすくなり、円安をもたらす要因の一つと考える見方があります。
このことを踏まえてですが、近い将来「円キャリートレード」が再開し、さらなる「円安加速」になるとの見方を示す専門家達がいます。
このように、「キャリートレード」や「円キャリートレード」という用語が相場の世界ではよく出てきますし、日経新聞等でも「キャリートレードが活発になっている」といった形で報道されることが多々あります。
一方で、同じ専門家でも「キャリートレードは珍説だ!」と言って、切って捨てる人達がいます。
以下のような「理由」からです。
・機関投資家・ヘッジファンド等が低金利の円を借りる必要が、どうしてあるのか?
・機関投資家・ヘッジファンドは大量の資金を持っている人達であるのに、どうしてさらに「円を借り入れる」必要があるのか?
・「要らないから借りない」ということで、キャリートレードは珍説である。
・仮に、機関投資家・ヘッジファンドが資金を借りたいとしても、原則として「担保が必要」で、投機目的で「低金利の円資金」が借りられるというのは無理のある話である。
・「機関投資家・ヘッジファンド等が低金利の円などの通貨で資金調達し、それをドルに換えて、金利の高い米国債等で運用し、金利差収入を獲得する」といっても、「為替レート」と「債券価格」という2つのリスクをとるわけで、そんなことを「資金を借りてまで」することはない。
さて、ここで私が言いたかったのは、冒頭で「異なる2つの見方」と述べたように、たとえ専門家でも「意見が真逆」ということがあるので全てを鵜呑みにしない方がいいですし、たとえ「もっともらしい」ニュースでも、やはり全てを鵜呑みにしない方がいいということです。
特に本コラムで度々お伝えしていますが、日本の「報道の自由度ランキング」は71位で、このような順位になっているのも「日本政府や企業が、大手メディアに対して日常的に圧力をかけている」という理由からです。
したがって、大手メディアの報道に対しては「特に全てを鵜呑みにしない方がいい」と思います。
そのような中で、最近特にニュースになっているのが「新型コロナウイルス」に関してです。
以下のような報道が続いています。
【大阪府で過去最多2万2047人感染 2日連続2万人超】
【東京 コロナ 5人死亡 3万1878人感染確認 初の3万人超 過去最多】
【全国コロナ感染者は初の20万人超 4日連続最多更新】
【新型コロナ 日本は行動制限なしで第7波を乗り越えられるのか】
まだまだありますが、とにかく「新型コロナウイルスの第7波が猛威を振るっている」ということのようです。
そして、この状況に対して【ワクチン5回目、秋にも接種へ】といったニュースに続きます。
一方で、大手メディア以外では以下のような報道が続いています。
【ワクチンを打った人は「コロナ」にも「ほかの病気」にも罹(かか)りやすかった】
【イギリス政府がついに、コロナワクチンが人を殺す可能性があることを認めた】
【ワクチン接種率0.14%の島国ハイチ(人口1140万人)では、コロナの感染者は過去2年間で3万人、死者は800人】
(日本では感染者1138万8679人、死者3万1902人 ※7月24日時点)
【ファイザーの社長ら経営幹部は自社製のワクチンを接種していない】
ちなみに、以前から「東京都医師会」は、新型コロナウイルスの扱いを「2類相当」から「5類相当」に引き下げ、「インフルエンザと同様の対処にすべきだ」という案をまとめ、公表しています。
ところが、現実は【ワクチン5回目、秋にも接種へ】といった形で、一向に「5類相当」に引き下げられることはなく、大手メディアがひたすら「騒いでいる」ように見えます。
このように見ていきますと、いわゆる「ワクチン利権」のための「新型コロナウイルス騒動」であることが間違いないと思います。
同様に、ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻のニュースでも、報道内容を全て鵜呑みにする前に、いわゆる「軍事利権」のためのニュースになっていないかと、疑うべきであると思います。
いずれにせよ、最近は徐々にですが、政府の「欺瞞」やメディアの「欺瞞」に気づく人達が世界全体で増えてきているように思います。
そういう意味でも、今の世界は「カオス(混沌とした秩序のない環境で予測が不可能である)」であると思いますし、相場もカオスだからこそ「乱高下」が増えてくると思います。
相場においては、リスク管理に気を付けながら取り組みましょう。