【経営者目線 日銀に警告「最悪1ドル300円」もあり得る!!】
最近、方々のメディアが報じていたのですが、上記は大手外食チェーン「ワタミ」の代表取締役会長兼社長である渡邉美樹氏の見解です。
「最悪1ドル300円」もあり得るとの見解(予想)でした。
実際、今後先々「1ドル=300円」になるかどうかは分かりませんが、このようなことが「絶対にない」とは言えないと思います。
なぜなら、現在の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)をほとんどの人は予見しなかったでしょうし、今も世界に目を向ければ、ありとあらゆるカオス(混沌とした秩序のない環境で予測が不可能である)が浮かび上がってくるからです。
特に最近目立っているのが「カナダ」です。
以下に気になるニュースを整理します。
【カナダ首相がコロナ陽性を公表】
【カナダでトラックデモ隊がアメリカとの国境封鎖 運転手のワクチン義務化に反対 往来や通商への影響懸念】
【首都で続くトラック運転手のデモ、警察トップが軍の介入要請に言及 カナダ】
【コロナ規制の全撤廃を、トラック運転手のデモに市民が続々参加 カナダ全土に拡大】
【コロナ規制反対デモ2週目に突入 まひ状態の首都、非常事態を宣言 カナダ】
【カナダ抗議デモで国境3カ所封鎖 自動車生産に影響、米国への飛び火懸念】
このように、G7国家でもあるカナダが、現在大変な混乱に見舞われているようです。
ちなみに、カナダの通貨である「カナダドル」は、いわゆる「産油国通貨」として知られており、原油価格に連動しやすいことで知られています。
カナダの原油産出量は、世界4位となっています。
そんな原油価格は、【原油150ドルに急伸した場合の世界経済への影響、JPモルガンが分析】と、ブルームバーグが報じており、現在(2月12日時点)の原油価格は93.93ドルですが、特に米金融大手のJPモルガンが「上昇」の見通しを出しています。
そして、もしも「原油150ドル」が現実になれば、カナダドルには上昇圧力が働きますが、一方で、前述のように、カナダが大変な混乱に見舞われていることは、カナダドルには下落圧力が働くため、相場予測は難しくなると思われます。
さらに、原油価格といえば、ウクライナの地政学リスクに注目が集まっています。
実際のところ、多くのストラテジスト(投資戦略を考える専門家)が、原油100ドル突破を予想しており、ウクライナの地政学リスクを懸念材料に挙げています。
そしてここで、このようなことを踏まえて、他にも気になるニュースを以下に記します。
【北京五輪「閉会後リスク」懸念高まる、ウクライナ情勢と原油高の行方】
【ニュージーランドでも反ワクチンデモ カナダに触発され】
【カナダのコロナ規制反対デモ、欧州に飛び火 パリとベルギーが進入禁止措置】
【ジョンソン英首相の側近が相次ぎ辞任 圧力強まる】
【英警察、官邸パーティー疑惑で50人超聴取へ 捜査対象拡大も】
【ステルスオミクロンの正体 感染大国デンマークでは“規制解除”なぜ?】
【デンマーク「さよなら」コロナ規制撤廃 フランスも“マスク解除”…WHO「時期尚早」】
【欧州王室で感染相次ぐ スペインとデンマーク】
【スウェーデンも規制解除…ステルスオミクロン拡大も】
【ノルウェーも規制解除で新型コロナ共生路線へ】
【スイス、オミクロン拡散の中「制限措置の緩和」始める】
【世界の感染者4億人突破、NY州はマスク義務化緩和へ】
【米消費者物価、1月7.5%増 40年ぶり高水準、インフレ加速】
上記からも分かりますが、ウクライナ情勢、原油高、飛び火する反ワクチンデモ、英政治の混乱、欧州で相次ぐコロナ規制の緩和、世界の感染者4億人超、止まらない物価上昇・・・と、今の世界はありとあらゆるカオスが浮かび上がっています。
そして、欧州ではコロナ規制の緩和が相次いでいますが、専門家の中には「第7波が来る恐れも」という意見もあり、今後も「油断は禁物」だと思われます。
一方で、日本は「みなし陽性」と称して、検査もせずにどんどん感染者を増やしていますが、現場の医師達から「困惑の声が上がっている」という報道もあります。
このように見ていきますと、やはり今の世界はカオスに包まれていると思います。
そのような中で、先週末はNYダウが「503ドル安」の大幅値下がりとなりました。
各種報道は「ウクライナ情勢の緊迫」と報じ、五輪期間中の「侵攻」もあり得ると報じていました。
したがって今後の相場展開としては、通常時の値動きだけではなく、極端な「緊急時の」値動きも想定しておく必要があると思います。
リスク管理に十分注意して臨みましょう。