日々様々なニュースに目を通していますが、最近は明るいニュースが大谷選手のニュースくらいで、豪雨、コロナ・・・と大変なニュースばかりだと感じます。
あくまで個人的な見解になりますが、世の中の「あらゆること」はリンクしており、例えば以下のような最近の出来事も、すべてがリンクしていると感じます。
・異例の大雨 8月すでに統計開始以来1位
・記録的大雨 全国各地で被害拡大
・雨また雨 ドタバタ日程調整の綱渡り甲子園 史上最多7度目順延 異常事態
・夏の甲子園もはや限界 豪雨、コロナ蔓延、大赤字の三重苦
・過去最大の流行、デルタ株で拡散 コロナ重症者1カ月で4倍に
・緊急事態宣言、7府県追加へ 期限は9月12日まで延長
・新型コロナ 自宅療養者 9万6709人で過去最多に
・新型コロナ 自宅療養で救急要請も63%は搬送されず
・「これが医療崩壊」妊婦感染 入院できず新生児死亡
・全国知事会、ロックダウン(都市封鎖)の検討要求 国に緊急提言へ
・新型コロナで倒産1900社に さらに増えるおそれ
・日経平均、NYダウ最高値が支え
・タリバンがアフガニスタンを掌握
さて、仮に「古き良き時代」があるとすれば、今は「真逆の時代」であると感じます。
そして世の中の「あらゆること」はリンクしていると思うのですが、上記の中において、唯一「株の堅調さ」が「矛盾」していると感じます。
そのような中、先週は【タリバンのアフガニスタン掌握】のニュースが世界的に大きく報じられました。
ところで、アフガニスタンといえば、かつてソ連が侵攻したことがありましたが、結果はソ連の全面撤退となり、さらにこれを契機にソ連は国が傾き、崩壊へと至りました。
その結果、今のロシアへと変わりました。
今回、米国もアフガニスタンにおいて、史上最長、20年の戦争で「敗北」となったわけで、かつてのソ連同様「これを契機に国が傾き、崩壊へと至るのではないか?」と指摘する専門家もいます。
さて、真実は別のところにあるのかもしれませんが、一般的な報道によると、今回の件は以下のような「時系列」で説明されています。
・2001年、アメリカ同時多発テロ事件発生。テロ首謀者のオサマ・ビンラディン容疑者をかくまったとして、アメリカが軍事攻撃し、アフガニスタンのタリバン政権が崩壊。
・政権崩壊後、タリバンの一部の勢力は拠点のあった南部カンダハルを中心に態勢を立て直したり、隣国パキスタンとの国境地帯に潜伏したりして戦闘能力を増強。
・2013年、タリバンは中東カタールの首都ドーハに対外的な窓口となる事務所を開設。
・2014年にアフガニスタンに駐留する国際部隊の大部分が撤退したのをきっかけに、タリバンはその隙を突くように勢力を盛り返し、テロや襲撃を繰り返す。
・同時並行で、タリバンは当時のアメリカのオバマ政権と水面下で接触を続けたほか、2018年からはトランプ政権と和平交渉に向けた協議を行い、2020年2月、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の完全撤退を含む和平合意に署名。
・和平合意を受けてアメリカ軍が今年4月末から撤退を始める中、タリバンは、アフガニスタン各地で攻勢を強めて支配地域を拡大。
・タリバンがアフガニスタンを掌握する。
ところで、米国はアフガニスタンに侵攻してから総額2兆7000億ドル(約300兆円)もの巨費を投じてきたと言われています。
もちろん、この巨費は米国民の税金ですから、今回タリバンが再びアフガニスタンを掌握したことで、「いったい今まで何をやっていたんだ?」と米政権に対する批判が相次いでいます。
結局のところ、真相は「戦争によって儲かる人達がいる」ということに尽きるのでしょう。
俳優のニコラス・ケイジ主演の映画で、『ロード・オブ・ウォー』という映画がありますが、世界から戦争、紛争、テロが無くならないのは「それによって儲かる人達がいるからだ」ということが描かれています。
この映画は、複数の武器商人への取材を元に作られた映画ですから、真相は、その通りだと思います。
また、毎年一回「世界の軍事企業売上高ランキング」が発表されていますが、世界には「大手」と言われる軍事企業が100社以上もありますから、今後も軍事企業の「儲け」のために、世界各地で戦争、紛争、テロが起こり続けることでしょう。
そのような中、前述のように、世の中の「あらゆること」がリンクしていると考えますと、はたして今後「株式相場だけが堅調」なんてことが、継続するものなのでしょうか?
まともに考えれば、「そんなはずはないだろう」と私は思います。
ちなみに、日経平均株価の過去最安値は6994円90銭です。
ドル円の過去最安値は76.46円です。
「まさか」を想定し、慎重に取り組むのが賢明ではないでしょうか。
「上がり過ぎたものは下がる」「下がり過ぎたものは上がる」のが世の常です。
このような教訓を忘れることなく、引き続き相場に取り組んでいきましょう。