先日は原油の「マイナス価格」が騒がれましたが、その翌週、今度は「UFO」のニュースが大々的に報じられました。
アメリカ国防総省がUFOに関する3本の動画を機密解除で公開し、動画では、翼を持たない謎の飛行物体が、超高速で移動している様子が映し出されていました。
日本では、河野太郎防衛相がUFOに関し「自衛隊が万が一遭遇したときの手順を定めたい」と述べました。
昨今はコロナ危機で世界が不安定化を増していますが、原油が史上初のマイナス価格で騒がれたかと思えば、今度はUFOのニュースです。
本当に「何と言ったらいいのか・・・」と思いますが、昨今は驚きの連続です。
また北朝鮮の金正恩氏の健康不安説も報じられ、「暗殺か?」「脳死か?」といった話まで飛び交いました。
きっかけは、4月15日の「太陽節」と呼ばれる建国の祖である金日成氏の誕生日を祝う式典に、金正恩氏が欠席したことでした。
トランプ大統領は金正恩氏に関する情報を得ていることを示唆したものの、「今は話せない。そう遠くないうちに耳にすることになるのではないか」と述べました。
結局、金正恩氏は無事だったと報じられましたが、その背景や真相はよく分かりません。
「次はいったい、どんなニュースが飛び出してくるのだろうか?」と思わずにはいられません。
そのような中、先日シンガポール在住のファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏が、世界3大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏をインタビューしたところ、ジム・ロジャーズ氏は以下のように語ったそうです。
・世界の中央銀行は、なりふり構わずいろいろな対策を打っている。それが次のバブルを生む可能性がゼロとは言えない。
・一連の誤った政策が奏功して、一時的には大きなラリー(上昇相場)が起こるかもしれない。
・中央銀行も無限に債務を増やし続けることなどできない。いつの日か、必ず終わりが来る。ある日突然、相場参加者の態度が変わるときが必ずやって来る。その局面では、もはや誰も世界経済を救うことはできない。次の危機は「史上最悪の危機」になると見ている。
・おそらく、株価は値下がりすることになる。50%、60%、70%、いやそれ以上だろう。
さて、先週はNYダウも日経平均株価も急上昇する場面が何度もありました。
しかしこれは、ジム・ロジャーズ氏の言うように「一時的」と捉えるのが正解ではないでしょうか。
またジム・ロジャーズ氏は「おそらく、株価は値下がりすることになる。50%、60%、70%、いやそれ以上だろう」とも語っています。
実際にリーマン・ショック後には、NYダウは6470ドルまで下がり、日経平均株価は6994円まで下がりましたので、将来的にはジム・ロジャーズ氏の言う通りになったとしても不思議ではありません。
したがって、今後たとえ株高になったとしても「一時的」であると思われ、また為替については未だに「株高に歩調を合わせた円売りが出ている」と報じられることがありますが、将来株価が暴落しますと、その際は円高に進むと考えておく方がよいのではないでしょうか。
さらに今後、いわゆるリパトリエーション(海外にある資産を本国に戻す)について考えておく必要もあります。
東日本大震災のときも、リパトリエーションによって「円」が76円まで進む急激な円高となったからです。
日本は28年連続で対外純資産が世界一です。
しかし現在はコロナ危機で、経営難に苦しんでいる企業が数多くあります。
今後、そのような企業が資金繰り確保のために海外にある資産を売却して日本に資金を戻す可能性が考えられ、そうなると東日本大震災のときのような円買いが生じますので、円高になるというわけです。
このようなケースや可能性は、しっかりと想定しておいた方がいいと思います。
さて前述のように、昨今はコロナ危機に加えてUFOのニュースまで飛び出してくるような混沌とした時代となっています。
さらに、最近は米中対立も再燃しており、こちらも気がかりです。
次にどんなニュースが飛び出してきてもおかしくありません。
このような全体像をイメージしますと、昔から言われているように、「有事の円」「有事のドル」「有事の金」を意識して、これらの「買い」を基本とした戦略を立てておくのが賢明ではないかと思います。
引き続き頑張りましょう。