・大企業の間で、今年か来年の「リーマンショック級経済危機」到来への警戒高まる
・中国経済、想定超える急減速=「リーマン級も」-身構える日本企業
最近、上記のような「リーマン級」を意識した報道が増えてきています。
そして実際、確かにいわゆる「危険シグナル」がいくつもあると思います。
そこで、以下に直近の「気になるニュース(危険シグナル)」を挙げてみたいと思います。
・4月の工作機械受注額が前年同月比33.4%減
・三菱UFJ銀行が国内店舗を35%削減させる方針を明らかに
・トヨタ社長が「終身雇用を維持することは難しい」と発言
・トランプ大統領が日本に農産物関税撤廃を要求
・トランプ大統領が日本と欧州に自動車輸出の制限を要求
・トランプ大統領が自動車の輸入増加を「安全保障上の脅威」に当たると宣言
・アメリカ企業の借金が過去最大の15兆ドルに膨張し、FRB(米連邦準備理事会)が警戒
・アメリカで自動車ローン延滞が過去最高
・ドイツ銀行株が過去最安値を更新
・フランスでマクロン政権に抗議する「黄色いベスト運動」が28週連続で行われている
・フランスのリヨン中心部で13人が負傷する爆発テロ事件が発生
・イギリスのメイ首相が辞任表明
・イギリスの世界最古の旅行会社トーマス・クックが倒産寸前
・ロンドンのメトロ銀行で取り付け騒ぎ
・中国の大手検索サイトの百度(バイドゥ)が上場以来初の赤字に転落
・イランがアメリカの圧力に対抗して、低濃縮ウラン製造量を4倍に強化
上記は、いずれも「危険シグナル」だと思います。
また、このようにたくさんの「危険シグナル」があるからこそ、「リーマン級」を意識した報道が増えてきているのだと思います。
ここで今後の為替相場に関してですが、世界の大手銀行の外国為替担当者の間では、円相場に強気な見方が急速に台頭してきているそうです。
「有事の円」という事なのだと思います。
直近の値動きとしては、「1ドル=105円を見込む」と報じられています。
しかしいざ本当に「リーマンショック級経済危機」が現実となった場合は、「1ドル=105円」ではなく、もっと遥かに強烈な円高になると思います。
以前のコラムでもお伝えしたように、ゴールドマン・サックスのストラテジスト(投資戦略を考える専門家)は次の金融危機が現実となった場合、周囲の人達に「ドル円がどこまで行くと思うか」と尋ねた結果として、「1ドル=60円」という予想を出しています。
したがって、このような展開もしっかりと意識しておいた方がいいと思います。
いずれにせよ、当面の相場観としては円高を意識して取り組むのが良いのではないかと思います。
引き続き頑張りましょう。