欧州にある某投資銀行のレポートがあります。
私はご縁でこのレポートを受け取っているのですが、単なるレポートではなく、とてつもない金額をかけて相場分析がなされたレポートです。
ただし、私はこのレポートに依存しているわけではありません。
理由としては、自身の手法の方が信用できるからです。
しかし、今回このレポートの事を取り上げるのは、通貨の「強弱」というものを考えてみたいからです。
例えば、ある日のレポートの一部を紹介しますと、以下のようになっています。
EURUSD: Short ・・・・・・・・・・
USDJPY: Flat・・・・・・・・・・
GBPUSD: Flat・・・・・・・・・・
USDCHF: Long・・・・・・・・・・
AUDUSD: Long・・・・・・・・・・
NZDUSD: Short・・・・・・・・・・
USDCAD: Flat・・・・・・・・・・
EURJPY: Short・・・・・・・・・・
上記の「・・・」には、本来「いくらで買う、売る」といった指示があるのですが、ここでは省略させていただきます。
さて、上記を分かりやすく整理すると以下のようになります。
・ユーロドルは「売り」:ユーロよりもドルが強い
・ドル円は横ばい :円とドルは同程度の強さ
・ポンドドルは横ばい :ポンドとドルは同程度の強さ
・ドルスイスは「買い」:スイスフランよりもドルが強い
・豪ドルドルは「買い」:ドルよりも豪ドルが強い
・NZDドルは「売り」 :NZDよりもドルが強い
・ドルカナダは横ばい:カナダドルとドルは同程度の強さ
・ユーロ円は「売り」 :ユーロよりも円が強い
このケースにおいては、次のような事が読み取れます。
それは、「一番強いのが豪ドル」「次に強いのがドル、円、ポンド、カナダドル」「一番弱いのがユーロ、スイスフラン、NZD」
もちろん、「ある日のレポート」という事なので、通貨の強弱は日々変化すると理解せねばなりません。
しかし、日頃から通貨の強弱を意識していく事が大事です。
「強い通貨を買い、弱い通貨を売る」事こそがトレードにおける王道だからです。
では、いかに強い通貨を探し、いかに弱い通貨を探すかですが、「時間軸」も意識せねばなりません。
「今日はこの通貨が一番強かったけど、一週間で見たら別の通貨の方が強かった、一カ月で見たら、一年で見たらさらに別の通貨の方が強かった」という事が多々あるからです。
したがって、いかに強い通貨を探し、いかに弱い通貨を探すかは、日頃から様々な通貨の値動きをよく観察しておく、日頃から通貨に関する様々なニュースによく触れておく、といった事に尽きるのです。
面倒ではあっても、こういった事を行いながら、通貨を選択していきます。
なぜなら、前述のように、「強い通貨を買い、弱い通貨を売る」事こそがトレードにおける王道だからです。
皆さんも、ぜひ「通貨の強弱を考えながら通貨を選択する」という事を普段から意識して実践するようにしてみてください。