「嵐の前の静けさ」
「そのうち分かる」
トランプ米大統領の上記発言が話題となっています。
いったい、これは何を意味するのかという事で様々な憶測が飛び交っていましたが、先日ロイターが「トランプ米大統領は北朝鮮が念頭だと認めた」と報じました。
一方で「北朝鮮特需に沸く米軍産複合体」という記事を毎日新聞が報じていましたが、現在北朝鮮問題に絡んで各国の国防予算が膨れ上がり、米軍事産業の株価が上伸するといった状況になっています。
北朝鮮問題については以前から「茶番劇」の印象が拭えませんが、今回ばかりは「嵐の前の静けさ」と理解した方が良いのかもしれません。
国際政治の専門家、朝鮮半島問題に詳しいジャーナリストといった人達が、これまでになく真剣に警鐘を鳴らし始めているからです。
北朝鮮情勢の「危険度」の見極め方として、専門家達は「韓国国内にいるアメリカ人の動きに注目せよ」と言います。
理由は以下のようになります。
仮にアメリカが北朝鮮を攻撃すると、北朝鮮も当然反撃をしてきます。
その北朝鮮の反撃において、韓国国内には米軍基地もあり、昔から「ソウルを火の海にする」と警告もしている事から、北朝鮮が韓国を攻撃してくる事が予想できます。
アメリカとしては韓国国内にいる10万人とも言われるアメリカ人達に被害を出すわけにはいきませんから、北朝鮮を攻撃する前にアメリカ人達を退避させる必要があります。
だからこそ「韓国国内にいるアメリカ人の動き」を見れば、危険度が分かるという事のようです。
これはその通りだろうと思います。
そういう意味では今、韓国国内にいるアメリカ人達が逃げ出したという事ではありませんので、まだ時間的な余裕があると思いますが、別の気になる動きがあるようです。
それは「北朝鮮がアメリカの電力会社を狙ったサイバー攻撃を行った」「北朝鮮ハッカーが米韓軍事行動計画を盗み、金正恩氏の暗殺計画が漏洩した」「米原子力空母ドナルド・レーガンが10月20日には朝鮮半島近海に到着し、イギリスやオーストラリアの軍艦も朝鮮半島をめざす動きになってきた」・・・といったところです。
他にも「北朝鮮でミサイル発射台が複数地域で稼働しており、ミサイル発射の準備をしている」「北朝鮮の朝鮮労働党機関紙は『アメリカが軍事挑発の道に進むなら、アメリカ本土が核の攻撃で焦土化するだろう』と掲載した」といった情報もあります。
さらに本日より、米韓両海軍による合同軍事演習が始まっています。
「嵐の前の静けさ」「そのうち分かる」といったトランプ米大統領の発言も加味しますと、この先の展開には十分注意を払った方が良いでしょう。
「嵐の前の静けさ」については、今は「嵐の前の静けさ相場」といった言われ方もしています。
先週のコラムでも述べたように、最近の相場は動きが少ないわけですが、これも「嵐の前の静けさ」という解釈です。
「そろそろ何か起こるのではないか?」「何か事が起これば相場が荒れる」といった警戒感から、慎重にならざるを得ないという投資家達の判断があるようです。
ちなみに、もし北朝鮮ミサイルが日本本土着弾となった場合、為替の初期反応としては円買い、つまり円高で、その後は円安圧力が強まるといった見方が多いようです。
逆に日本本土着弾までには至らずに、ひたすら警戒感が高まっていく状況下では円高になるだろうという見方が優勢です。
いずれにせよ、この先も十分注意を払っていきましょう。