今回は、「事実は小説よりも奇なり」について考えてみたいと思います。
この言葉は、世の中の実際の出来事は小説よりもかえって不思議で変わった事があるという意味で、元は英国の詩人バイロンの言葉になりますが、少し前に、学校法人「森友学園」の元理事長である籠池氏もこのセリフを語りました。
「事実は小説よりも奇なり。私の申し上げている事が正しゅうございます」と。
さて、今度は加計学園問題で渦中の前川氏(文科省前事務次官)ですが、頻繁な出会い系バーの出入りについて、「貧困女性の調査のため」と釈明しましたが、世間の多くの方は「苦しい言い訳だな」と感じたのではないかと思います。
しかし、週刊文春の6月8日号を読まれた方は、きっとその内容に驚くのではないかと思います。
なぜなら、前川氏が次官退官後、様々な事情によって中学校で勉強する事が出来なかった人のための「夜間中学」の先生をボランティアで行っている事など、テレビ、新聞では報じられていない事がたくさん書かれているからです。
これらについても、「事実は小説よりも奇なり」と言えそうです。
結局のところ、森友学園問題も加計学園問題も、真実は当事者にしか分からないのだろうと思いますが、「事実は小説より奇なり」は、私はきっとあるはずだと思います。
なぜなら、私自身で考えてみましても、「事実は小説よりも奇なり」が本当にたくさんありますし、金融業界においても、「事実は小説よりも奇なり」が本当にたくさんあるからです。
そういう意味では、今の相場の背景にも「事実は小説よりも奇なり」である「何かとんでもない事」が潜んでいると思われます。
そして、「何かとんでもない事」はいくつもありそうです。
と言いますのも、最近の相場の値動きは非常におかしく、株、債券、為替、商品など、金融市場の資産間の相関性が信じ難いほどに崩れてしまっているからです。
名門投資銀行モルガン・スタンレーも、「今年に入って、金融市場の資産間の相関性が急激に低下している」と顧客向けレポートで指摘をしています。
しかし、こういう時こそ、「嵐の前の静けさ」ではないですが、油断禁物なのです。
特に相場の世界では、「上げ100日、下げ3日」という格言がありまして、100日かけて上がったものでも3日で下がるという意味になりますが、ほとんどの場合、下がる時の方が激しい値動きをするものなのです。
なぜ、下げ相場の方が激しい値動きになるのかについては諸説ありますが、人間の心理に起因していると言われています。
こういう事情もあり、金融機関のディーラー、元ディーラーは「売り」を好む人が多いのですが、
現在、著名投資家ジョージ・ソロス氏も米国株の売りポジションを積み上げていっています。
したがって、私は以下のように考えます。
・おかしな値動きがいつまでも続くはずがなく、近く暴落が起こる
・「事実は小説よりも奇なり」の「何かとんでもない事」が近く出てくるはず
そして、「事実は小説よりも奇なり」は、世界中にたくさんあるだろうと思いますが、国内政治で私が聞いているだけでも、以下のような話があります。
・自民党の某衆院議員に麻薬疑惑がある
・安倍首相は米国から総辞職か解散かを迫られている
・安倍首相は潰瘍性大腸炎で、主治医から首相を辞任するよう進言されている
最後に小話ですが、都内の某所で、金融業界の錚々たるメンバーが集まって、シークレットな勉強会が毎週木曜日に行われています。
私が懇意にさせていただいている方がそこのメンバーなのですが、直近の勉強会では、「今の相場は絶対に不正が行われている」との見解で一致したといいます。
プロの目から見ても、完全におかしいわけです。
ニュースとしても、不正操作関連のニュースは複数挙がっていますが、多くのプロは決算等の関係で、定められた期限内に決済することを強いられています。
そして、そういったプロ達が損切りをすると、それが不正操作をしている連中の利益になっていきます。
プロ達の損切りの後に、相場が正常に戻っていくというわけです。
だからこそ、現在、前述のような相関性をも無視した値動きが起きているのだと思われます。
したがって、私達個人投資家としては、耐えるべき時を耐え、「事実は小説よりも奇なり」を念頭に、その中身は様々な可能性がありますが、来るべき相場の修正、来るべき相場の暴落に備えて、対応をしていくスタンスが正解だと思います。