トランプ発言

 

トランプ発言が連日騒がれています。

 

 

 

・「黙れ」「お前には質問させない」「CNNはフェイク(嘘)ニュース」

 

 

 

・民主党のシューマー上院院内総務がシリア難民の受け入れ停止を柱とする大統領令を涙ながらに批判したことについて「嘘泣きシューマー」「誰から演技指導を受けたのか」

 

 

 

・「誰か才能と信念のあるやつが、フェイク(嘘)ニュースでしくじったNYタイムズを買収して、適切に運営するか廃業させてやるべきだ!」

 

 

 

・「人工中絶」や「銃規制」など国を二分する問題の司法判断を下すポストにゴーサッチ氏を「学歴」で選び、予定を2日前倒ししての公表で「私は約束を守る男だ。驚いただろう」

 

 

 

トランプ発言は、まだまだありますが、ここまで過激だと笑うしかないなといった感じです。

 

 

 

そして、「ツイットラー」なる言葉も生まれているそうです。

 

「ツイッター」+「トランプ」+「ヒトラー」です。

 

 

 

トランプ大統領は次々とツイッターで発言し、【「トランプ砲」で蘇るデイトレーダー、出来高急増】と報じられています。

 

トレーダーの行動にも影響が出ているわけですね。

 

しかし、「トランプ大統領のツイッター発言に頼るトレーダーは若い個人投資家に偏っている」と報じられており、大方のプロは「トランプ大統領のツイッター発言はあまりに散発的で、意義ある投資戦略としては使えない」との認識です。

 

 

 

ここで、私達投資家やトレーダーはトランプ大統領の発言をどう捉えたらいいのか、少し考えてみたいと思います。

 

 

 

よく言われているのは、「トランプ大統領は矛盾ばかり」という事です。

 

「ドルは強すぎる」「ドル安が望ましい」というのはトランプ大統領の考えですが、推し進めようとしている政策は「ドル高」を招くものが含まれています。

 

つまり、あまり深く「矛盾」といった事を考えずに、トランプ発言を繰り返しているわけです。

 

ドル安にしたいと言うけれど、ドル高を招く事をやろうとしているよ、といった感じなのです。

 

 

 

したがって、私達投資家やトレーダーとしては、FRB関係者やトランプ氏側近の発言に注目すべきかと思います。

 

例えば、イエレンFRB議長は「ドル高が輸出を抑制する可能性がある」と発言しましたが、これはドル高を警戒しての発言かと思われます。

 

そうすると、利上げに対しては慎重に判断すると思われ、ドルの上値を抑制します。

 

また、ムニューチン財務長官も「過度に強いドルは米国経済に短期的にマイナスの影響を与える可能性がある」と発言しており、これもドルの上値を抑制します。

 

 

 

一方で、トランプ大統領はアメリカの雇用、生産、投資を増やそうとしており、実際にそのとおりになっていけば、これはドル高要因です。

 

 

 

要するに、今後は「矛盾」がどう解消されていくかに注目で、そのためにはトランプ発言だけではなく、FRB関係者やトランプ氏側近の発言にも注意が必要です。

 

 

 

ドル高かドル安か、予想をする事も大事ですが、どちらも可能性があると思って慎重に対処する事の方がより大事かと思います。

 

 

 

皆さんも慎重に臨んでください。