今回は「テロ」をテーマにお話をしたいと思います。
これから先、世界各地で、さらなるテロの拡大となりそうな気がしてならないからです。
昨年の時点で、先進国のテロ犠牲者数が一昨年と比べて650%増加したと報じられています。
先月末には、カナダのモスクで男2人が発砲する事件があり、6人が死亡、8人が負傷したと報じられています。
直近では、「フランス南部でテロ計画容疑、16歳少女ら4人拘束」というニュースがありました。
「世界テロ指数」というものがあります。
これは上位の順位になればなるほどテロ危険度が高く、下位の順位になればなるほどテロ危険度が低いというものです。
2015年に発表されたデータでは、1位がイラク、2位がアフガニスタン、3位がナイジェリア、日本は最下位の124位でした。
ちなみにアメリカは35位でした。
「テロ危険度」においては、日本は安全だと言えますが、上記の「世界テロ指数」に関係なく、今後は日本でも油断は禁物だと思います。
アメリカにおけるテロも増えてくるような気がします。
日本においては、「東京マラソン2017」が今月26日に開催されますが、先日テロ対処訓練が行われました。
また、大阪では大阪城ホールで爆破テロを想定した訓練が行われました。
京都では、京都競馬場にサリンが撒かれたテロを想定した訓練が行われました。
神奈川では、大磯町で五輪を見据えたテロ想定訓練が行われました。
まさに、日本でも「万が一」を想定し、全国各地で訓練が行われているのです。
アメリカでは、先月6日に元州兵が乱射事件を起こし、5人が殺害される事態となりました。
FBIはテロとは見なしませんでしたが、今後はこういった「テロのようなもの」が多発する可能性もあると思います。
現在、アメリカではトランプ大統領が「テロリストの流入阻止」を掲げてイスラム圏7カ国の入国禁止を打ち出したことで、国内外で批判を浴びていますが、トランプ大統領にも言い分があるようです。
それは、「メディアがきちんとテロの報道をしていなく、報道すらされていない多数のテロがある」といった言い分です。
そして、それを裏付けるかのように、先日ホワイトハウスが、メデイアが黙殺したテロのリストを公開しました。
「メディアが黙殺したテロ」という事で、2014年9月から2016年12月までに起きたテロのリスト78件が公開されました。
報道されない事には、私達もテロの事実を知る事ができませんが、78件のリストを見ますと、世界各地でいかにテロが多発しているかが分かります。
今後は、日本、海外に関わらず、大勢の人が集まるような場所は特に注意をした方がいいと思います。
そして、今後もしも大規模なテロが起こり、地政学リスクが高まりますと、為替相場は円高に進むでしょう。
コモディティにおいては、「金」が買われるでしょう。
テロは起こらないに越した事はありませんが、現在の世界では、どうしてもテロが起こってしまうものなのだと思います。
皆さんも、ぜひ気にかけて日々をお過ごしください。