いかにして勝つか?
これは、相場の世界で資金を増やそうとする人達の永遠のテーマであると思います。
前回のお話を覚えていますでしょうか?
ヘッジファンドでも大苦戦しているというお話をさせていただきました。
そんななかで、「いかにして勝つか?」というのは、一見すると非常に難しいテーマのように思えるかもしれません。
某外資系投資銀行で働いている私の学生時代からの友人がいます。
外資系投資銀行といえば高給取りのイメージがあるかと思いますが、それでも一昔前に比べると給料は下がってきています。
しかし、現在でも年収2000万円程度はあるかと思います。
そんな中で私の友人は現在でも年収1億円を超えており、それだけ非常に優秀なのですが、そんな友人と年に数回会って話をすると、その度に私はいつも感心させられているものです。
そこで、私の友人の次の発言をみなさんにもぜひお伝えしておきたいと思います。
「チャートは幻想にすぎない、過去の分析には使えても、将来の見通しには使えない」です。
私もチャートの事はこれまでに一通り勉強してきました。
しかし、現在チャートを活用しているかといえば、ほとんどチャートに依存しておりません。
それでも、着実に勝てております。
一方で、私には個人投資家の友人、知人もたくさんいますが、ほぼ全員がチャートを活用しています。
要するにテクニカル分析を活用しているわけです。
中には本当によく勉強している人もいて、知識も学者並みに豊富であったりするのですが、では勝てているのかというとほとんどが勝てていないのです。
なぜなのでしょうか?
もうひとつ話をしたいと思います。
世界一の投資家とも言われるウォーレン・バフェット氏の有名な発言があります。
「チャートを上下逆さにしてみても答えが同じだった時に、テクニカル分析は機能しないと気づいた」です。
みなさん、どう思われたでしょうか?
もちろん、世間にはチャートやテクニカル分析を重視して、実際にトレードを行う人がたくさんいると思います。
しかし、どれだけの人が勝てているのでしょうか?
ここで私が言いたい事は「勝つためにはもっと大事な事があるのではないのか?」という事なのです。
極端な話をします。
「毎日サイコロを振って、“買い”か“売り”かの勝負を決め、資金を増やせるか?」という話です。
私は、「増やせる」と思います。
ただし、「資金管理」と「時間」を自由にできる事が条件です。
なぜ増やせるのかと言いますと、たとえサイコロを振って“買い”か“売り”を決めたとしても、資金全体の中のごくわずかなポジション量で勝負をし、なおかつ十分な時間を味方につければ、ほとんどがどこかで利食いできるものだからです。
もし、含み損が長引くポジションが出てきても、日々サイコロを振って勝負する中で、新たな利食いができる際には利益と損を相殺決済していけばいいからです。
要するに、「いかにして勝つか?」ですが、勝つためにはいわゆる教科書的な事を鵜呑みにするよりも“自分の頭で考える”という事の方がはるかに大事だと思うわけです。
もし、トレードをやっていてストレスを感じる事があれば、その時点で「資金管理が間違っている」と言えます。
正しい資金管理とは、ストレスを感じずに機械的に淡々とやっていく事ができるような資金管理の事だからです。
「いかにして勝つか?」はテーマです。
みなさんも、ぜひ一度“自分の頭で考える”事を徹底してやってみてください。
その上で“ブレない軸”が自分の中で形成できましたら、きっと安定して勝てるようになるはずです。