「米国屈指の名門ハーバード大学やイェール大学は、実は世界でもっとも先進的な機関投資家だった!」という帯で、販売されている書籍があります。
「エンダウメント投資戦略」という書籍です。
こちらの書籍で語られているのが「時間を味方につける」事の重要性です。
決算期等で、常に時間的な縛りがあるなかで結果を出さなければならないというプレッシャーを味わっているのがプロの現実です。
私もかつてはこのプレッシャーと戦っていたから分かりますが、「個人には決算期がないから羨ましい」というのがプロの本音なのです。
このプロが「羨ましい」と感じる「時間」を味方につけない手はありません。
上記書籍の「エンダウメント」とは、寄付金によって設立された米国の名門大学の財団、基金の事です。
したがって、金融機関のトレーダーと違って期限や時間の関係で「やむを得ず」損切りに追い込まれる事もなく、「エンダウメント」は彼らが損切りに追い込まれるシーンで機械的に逆張りをします。
その結果、冒頭の「米国屈指の名門ハーバード大学やイェール大学は、実は世界でもっとも先進的な機関投資家だった!」という評価に繋がっているのです。
みなさんも、この事をぜひ忘れずにいてください。
例えば、ある日仕掛けたドル円が10円逆に動いてしまうという場面を想像してみてください。
この時、強制決済や相場から退場になってしまうシーンを想像されるでしょうか?
しかし、これがもし1000通貨や100通貨という少量で仕掛けていたとしたらどうでしょうか?
仮に10円逆に動いたとしても、1万円や1000円といったマイナスにしかなりません。
つまり、自分自身が気にもならないくらいの小さなポジションで仕掛けるのでしたら、IFO注文でストップを入れるという事ではなく、IFD注文でエントリーとリミットだけ入れるという使用方法でも問題ないのです。
この場合、当然利食いは微々たる金額になるでしょう。
しかし、時間を味方につければ、いずれ全てが利食いに至る可能性が十分にあります。
中には含み損が長引くポジションも出てくるでしょうが、その時は新たな利食いとそれまでの含み損のポジションを相殺する事も可能です。
このような考えもぜひ頭に入れて、実践で活用してください。